My Freedomn! 8 / 1960s Pop Fashions / Photography and Text by Rin Tanaka



 田中凛太郎さんの「not to lose myself!(自分に負けないように・・・)」という魂が込められた自費出版のマイフリーダムンシリーズ。とうとう8号「1960s Pop Fashions」が出版されました。初版は6000部onlyです。過去販売されたパート2,3,4は全国的にほぼ完売。高価本としては超異例のベストセラー。
 まず1960年代の背景を。朝鮮戦争が停戦した1953年以降、アメリカは、国家一丸となって突き進む工業化ベースの高度経済成長に伴い、マイホーム、車、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどの物質的生活の向上という経済的繁栄を謳歌した。そこには大型消費社会の主役のベビーブーマー世代(1946〜1956に生まれた人口層)がおり、反面、精神面への豊かさへの希求も生み出した時代。新世代が希求する“新しいアメリカ”への変革期の時代。
 60年代を、古着的カテゴライズという、新しく、鋭い切れ味で編集されています。


・アトミックデザイン
ビーチボーイズ & ビートルズ
・シビルライツムーブメント(公民権運動)
・ボブディラン & トライアンフ
エンドレスサマー
・ピーナッツ&ヒズ・ギャング(スヌーピー
・アンディー・ウォーホール & ツウィギー(元祖スーパーモデル)

その他

アロハ、サーフ、レザー、モーターサイクルクラブファッション、オフィシャルモータサークルファッション、ヘルメット、カークラブジャケット、レーシングクラブユニフォーム、ツアージャケット(スカジャン、ベトジャン)、ボーリングシャツ、イージーライダー、チョッパーバイシクル
 
 

 僕は、「はじめに」を読んで田中凛太郎さんを好きになりました。一度も会ったことが無いけど(笑)。少しだけ抜粋させていただきますね。

 「『MyFreedomn!』を続けてきたこの7年間、僕はいったい何と戦ってきたのだろうか? <中略> 遂に相手の姿が見え初めてきた。それは景気が悪い社会でもなく、さらにクリエイティブの世界に付きまとう“限界”でもなかった。 <中略> 相手はなんと冷ややかに笑っている自分ではないか。闘う相手も自分ならば、 <中略> 勝つのは決して楽ではない。 <中略> こんなときに思い出すのは11年前にハンティントンビーチのアニキたちから教わった言葉だ。『自分には負けないように……』」

 ありのままの彼の表現であるこの本を読まれる皆様へ「何か」が伝わるのであれば僕は嬉しいです。伝わると信じています。少なくとも僕は「何か」を感じている一人です。田中さん、ありがとう(^o^)


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