PRO-Keds(プロケッズ) ロイヤルアメリカ

 キャンバス素材のサックスブルーのプロケッズ「ロイヤルアメリカ」が入荷しました。58年に発売された「ロイヤルアメリカ」は伝説的NBAプレイヤーも愛用した名機です。そしてこのこの「ロイヤルアメリカ」は日本製です。1839年アメリカで開発された最も歴史あるスニーカーのバルカナイズド製法で作られるのですが、天然ゴムのソールと、アッパーを、加硫釜で圧着処理するという、工程上、多くの手作業を必要とする生産効率の低さから、日本で採用する工場は3社程度しかなくなりました。それでも、数少ない日本でのバルカナイズド製法が可能な工場には、日本人の職人さんにしか出来ない決め細やかな作業と、確かな技術がしっかりと残っており、日本製をピックアップする最大の理由がここにあります。
 かつてのロイヤルアメリカには、コロンビア製と韓国製が存在するのですが、生産国を見極めるディテールポイントは下記のとおりです。アンクル丸ロゴパッチ、アウトサイドミッドソール部分の赤青ラインの角度と幅、トゥーキャップの形状、かかとの角Pro-Kedsロゴ、アッパーのヒール部分の補強布のステッチ、ソール形状。これらをを比較すると、日本製は限りなくコロンビア製を踏襲しておりますが、折衷ディテールやオリジナルディテールが存在します。古着好き、スニーカー好きにはたまらないポイントなのではないでしょうか。ぜひ下記ページ含めディテールの違いを発見してみてください。
※コロンビア製と韓国製のディテールのポイントに関して BLOOPERS さんのページを参照させていただきました。

・トゥーキャップの形状
 韓国製を踏襲した半月形。コロンビア製は三日月形。

・アッパーのヒール部分の補強布のステッチ
 コロンビア製を踏襲した太幅ステッチ。韓国製は細幅ステッチ。
・かかとの角Pro-Kedsロゴ
 日本特有の形状。コロンビア製と韓国製には2本ラインは無く文字のみ。

・アンクル丸ロゴパッチ
 コロンビア製を踏襲した丸パッチ。韓国製はプリント。

・アウトサイドミッドソール部分の赤青ラインの角度と幅
 コロンビア製を踏襲した幅と角度。韓国製は幅が太く水平に対し角度が立っている。

・ソール形状
 韓国製を踏襲した平面波溝入りソール。コロンビアはロイヤルプラス同様のマッドパターン。