Mr.Olive Natural Washout Grunge Jeans Silhouette of New Straight



 ミスターオリーブの加工デニム。このブランドのデニム加工技術は恐らくどのブランドよりも群を抜いていると思う。もともとデザイナー兼ブランドオーナーのN氏は繊維背景と加工背景とそれらの知識が非常に深く、ブランド立ち上げ当初(2003FW)から独自に工場さんとの密なコミュニケーションで培った信頼関係から生まれる加工表現能力の高さなのではと感じています。で、「ナチュラルウォッシュアウト=自然な色落ち感」まずココがポイントなんですが、どうやら手作業的色落としやボールまたはストーンウォッシュなどの複雑な組み合わせがあるようですが、具体的には企業秘密だって。そりゃそうだね。ウンチクはさておきどうか画像で自然な色落ち感をチェックしてみて下さいませ。

 さてディテールを見てみましょう。まずはサイドシーム部分。ミシンでサイドを縫い付けてから加工、終了後にはずしています。なのでサイド部分には加工跡がないでしょ。ううぅやられてしまうこのカッコよさ。そして、出ましたバックシンチベルトぶった切り!間違えなく加工したあとぶった切ってますね。「ここまで色落ちを育てたのに切っちゃうのか…(by職人さん)」そんなドナドナ的せつなささえ感じます。でも今回のテーマがグランジと聞けばうなずけるかな?どちらもグランジというテーマに沿ったディテールとこだわりなんですね。【70年代のニューヨーク42番街にたむろする当時の若者が着ていたファッションやその時代のカルチャー、雰囲気、色】を如何に服で表現するかに腐心したようです。ということで最後に展示会でN氏の言葉を載せておきますね。

 「例えばその当時の色合いを表現する為に、あらゆる加工条件をテストした製品染め、後染めの技術。投げやりな当時の若者がドラッグに溺れ、ファーストフードの過剰な摂取などでデブった体でも穿ける様に、ボロくなったジーンズの縫い目を一旦解いて開き、また縫い直すといったようなリメイク、あるいはオーバーソーイングを再現したりと、まさに渾身の出来栄えと自負している。」(ホントはもっと柔らかく冗談交じりなもの言いですが^^;)

販売ページはこちらです