ミスターオリーブのベジタブルタンニンレザー ペコスブーツ & 7ホールブーツ





アッパー(甲革)素材
ベジタブルタンニンレザーを使用し、経年変化を楽しめる。よく革製品で「飴色へと変わる」という表現が使われるが、まさにこれ。ディテールと性能の特徴として、ペコスに関しては甲部分に寄ったしわのデザインとしての美しさと歩くときに発生する伸びちじみによる追随性を併せ持っている。7ホールに関しては、かかと部分の革を一枚革にしたことで、履くほどに深まる使用者の足なじみを格段に上げている。

ラスト(木型)
ワークブーツは元々ハードな環境で長時間の着用を想定したもの。そんなアメリカのワークブーツのラストを基本としている。ワイズはD。土踏まず付近のフィット感がよく、以降指先にかけて広く、指先が自由な感覚だ。つまり使用中ずれにくくしかも踏ん張りが利くことで長時間はいても疲れにくいというわけ。

ソールとソール製法
基本的にマッケイ製法だが、クッション材となるコルクをしっかりとサンドしグッドイヤーウェルト製法のよい部分を適用させている。同時にクッション材のコルクによりアウトソール(靴底)を微妙に膨らませ球面状になることで歩きやすさを確保している。アウトソールにはコルクが混ざったラバーソールを採用することですべりにくい。またマッケイ製法にもかかわらず、職人さんの手縫いなのでソール張替え修理が可能ということで、末永く履きつづけることが出来る。

長く使えるモノって何だろう。何が必要なのだろう。それは一言で言うとメンテナンス出来る設計で作られているかどうかだと思います。世の中に永遠に使えるものはないけど、万が一壊れても、壊れたその部品だけ取り替えたり修理できる構造になっていればいい。そんな構造設計って、いわゆる昔ながらの製法だったりすることが多い。はじめからメンテナンスをすることが前提でモノづくりされていることが多い。かえってそういった手のかかるモノに魅力を感じてしまったりもする。モノを大切にしていた頃、いまよりも自然と共存しようという意思が根底にあった頃。そんな職人さんの魂がモノに込められているからなのかもしれない。人間の生きるペースはそんなに速くないよね。行き過ぎちゃった時代のスピード感覚を元に戻してゆきたいという欲求が自分の中で膨らんでいます。
だからこそこういった生き残るであろうアイテム、スローなアイテムを、もっとセレクトしてゆこうと思っています。




<豆知識>

■製造工程
革靴は基本的に以下の工程で製造される。
採寸:使用者の足のサイズを測る。量産される靴は、あらかじめ一般的な使用者を想定してラストを作成する。
ラスト作成:採寸したデータを基に、ラストと呼ばれる木型を作成する。
裁断:あらかじめ提供されたデザインに基づき、型紙から各パーツを革から断裁する。
縫製:甲革と内張りをそれぞれ縫製する。
内底張り:ラストに内底を固定する。この段階ですでにシャンクが内底に装着済みの場合もある。通常釘で打ち付けるが、釘の抜き忘れが懸念されることから最近では糊張りも見られる。但し、糊張りだと後工程でずれてしまうこと、きれいにはがれないことなどから、現在でも尚釘うちが主流である。
補材挿入:甲革と内張りの間に、かかと芯・つま先芯など、固さを出したい部位に補材を挿入する。
釣り込み:ソールに補材と内張りが施された甲革を乗せ、内底の上に固定していく。この際、釘が多用される。
くぎ抜き:全ての釘を抜き、ラストを甲革から抜き取る。この段階で、ようやく靴の外観が現れる。
シャンク付け:シャンクを取り付ける。シャンクはかかとが高くなっている革靴の、足の裏の強度を保つ金属あるいは木製部品である。
底つけ:甲革に底をつける。底のつけ方は、グッドイヤー・ウェルト製法、マッケイ製法など多種。

グッドイヤー・ウェルト製法
ハンドソーン・ウェルテッドと呼ばれる手縫いの製法を元に、米国のチャールズ・グッドイヤー2世がそれを機械化し確立した方法。名称は発明者から。 中底に貼り付けられたテープのリブと呼ばれる部分に甲革、裏革と細革と呼ばれる細い帯状の革(ウェルト)を縫い付け(掬い縫い)、その細革とソールと縫合する(出し縫い)。ソールと甲革が直接縫い付けられていないため(複式縫い)、ソールが磨り減った場合はオールソールと呼ばれる、靴底全体を新たなものに付け替える修理が可能である。ただし、構造的に堅牢であるため比較的重く、硬い仕上がりになる。工程も複雑なために他の製法による靴に比べ、販売価格が高めに設定されることがある。主にビジネスシューズやワークブーツになど用いられる。歩行性・緩衝性に優れ、また長時間着用を続けるため通気性も優れたものが多い。

長所
縫い目のある製法としては、水が浸入しにくい。
内蔵されたコルクが緩衝材となるため、長時間の歩行に適している。
長期間使用していると、上記のコルクが沈み込み、使用者の足の形に変形するため、独特のフィット感がある。
構造上、比較的に堅牢な造りのものが多い。
靴底と甲革が厚手の物が多いため、型崩れしにくい。
長時間の歩行に適しているといわれている。

短所
製造コストが高い。
比較的に重い物が多い。

■マッケイ製法
甲革とソールをマッケイミシンで直接縫い付ける。グッドイヤー・ウェルト製法に比べ構造が単純で、やわらかく仕上がる。また、グッドイヤー・ウェルト製法に対して軽量化が可能で、廉価化が可能である。主にビジネスシューズなどに用いられる。

長所
グッドイヤーウェルテッド製法より製造コストが安い。
比較的に軽く作れる。
構造上、薄く柔らかい革を使用できるため、全体的に柔らかく仕上げることが出来る。
靴底を薄く作れるため、返りが良い物が多い。
通気性はよい。

短所
中物がない分、クッション性に乏しい。
靴底に縫い目があるので、水が浸入しやすい。ただし、縫い目を接着剤で塞いで、それを防いだものもある。
全体的に薄い造りのものが多いため、堅牢性に乏しく、型崩れしやすいものもある。
長時間の歩行は疲れやすいといわれている。

Wikipediaより




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