ミスターオリーブ新作Tシャツ


Tシャツのイメージソースは80年代後半のグランジファッションの基になった70年代のB級ホラームービーやポルノ映画。グランジファッションの基になった70年代のアメリカはベトナム戦争敗戦後の経済建て直しに苦心していた。当時のファッションとしてはボロルック。娯楽は手軽で安く質の悪いB級ホラーやポルノムービーだった。。。

ところでグランジファッションは80年代後半に発生し、現在に至るまで多大な影響を与え続けています。グランジファッションにおいては音楽業界の重要人物のニルバーナのギターボーカルのカートコバーン、ファッション業界の重要人物のマルタンマルジェラがまっ先にあげられます。

1987〜1994年ニルヴァーナはシアトルを拠点として活動していた3ピースバンド。グランジロックまたはオルタナティブロックというジャンルの元祖的存在。ニルヴァーナの音楽は80年代に蔓延していた米メジャーシーンの商業主義音楽への反発から発生しており、1980年代の代表ジャンルであるヘヴィメタルが席巻していた当時のアメリカンロックチャートを一気に塗り替えた。音楽的にはへヴィーメタルなどの様式化された演奏を逸脱した音楽的な挑戦と、金、女、車といった物欲的な方向性に対してより内向きで精神的な方向性を志向していて、1980年代のポピュラーでわかりやすいロックに比べると耳触りのよさやキャッチーさを単純に求めないものが多い。1990年代はグランジオルタナティブ)ロックの一大ムーブメントが興る。

1988年マルタン・マルジェラ社を設立し、1989S/Sにパリ・プレタポルテ・コレクションにデビュー。そこにはやはり消費社会を象徴するファッションのシステムへの疑問があり、そのアンチテーゼとしてリサイクルなどの発想をファッションの中で打ち出す。それまで流行していたゆったりとしたシルエットに対し細いジャケットやボトムを提案したり、古着を活用した提案や新しい服の古着風加工など独自の視点からの服作りを行い、90年代に流行するグランジファッションの先駆け的なスタイルとなる。

グランジとは「汚れた」「薄汚い」という意味だがそれはあくまでも表層。背景と本質には1980年代の消費社会を象徴する音楽やファッションのシステムへの疑問から発生したものであるというところがポイント。で、さらにその影響は今現在、多大に受けていているというより影響が拡大しているように感じます。90年代初頭に興った一大ムーブメントは、20年近くたった今でも消費社会に対するアンチテーゼは未だ実現されていないよね。。。この20年いったいおれ達はなにをやってたのだろう。。。どうして実現できないのだろう。。。実はそんな裏テーマがミスターオリーブにはあるんじゃないのでしょうか。。。という僕の深読みでした。


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